R4年度採択「スマート農業実証プロジェクト(スマート農業産地形成実証)」
UAV防除
| 取組概要
・可変散布及びUAVスポット散布による生育不均一性の改善及び肥料投下量15%削減。
| 達成状況
・NileT20については、スマート農業技術導入に伴う農家収益向上プロジェクトから引き続き実証を行っており、全体作業時間の4割を削減している。本年度は延べ面積で約77haの作業を実施
・DJI T30においては、納品前にリコールが発生したため、防除時期に間に合わない状況であった。代替案として、リコール対応済みのT30を所持している企業へ防除作業を依頼し、実証を行った。
・DJI T30による大豆防除では、作物の背丈が高く、乗用作業機が圃場内に進入することが出来なかったため、慣行との比較ができなかった。222aの作業時間は準備を含め20分であった。
・11月にDJI T30にて秋小麦の雪ぐされ病防除を実施し、404aの作業時間は、58分であった。(圃場間の移動は含めない)
R4年度農業用UAV(Nile T20)作業実績表

R4年度農業用UAV(DJI T30)作業実績表


施工区 スポット散布前(5/13撮影)
施工区 スポット散布後(7/6撮影)
収量マップ

慣行区 スポット散布前(5/13撮影)
慣行区 スポット散布後(7/6撮影)
収量マップ
| 次年度計画案
・施行区においては、UAV自動散布(防除)を行う。慣行区では従来方式の散布を行い、労働コスト(作業時間、作業人員)の変動を把握する。
・防除作業以外での活用についても検討を行う。
例) 液剤融雪剤による圃場、温床用地への散布、ハウスへの遮光剤の吹付
| 2024年度達成状況
・本年度は、防除用UAVを利用した作業について、DJI T30による水稲、大豆の防除作業を合計96.92ha、累計では207.98haで作業を実施した。
・乗用管理機による作業と比較して、約9割の作業時間削減となった。

図2-8 阿波農園 大豆防除作業時間比較

表2-9 乗用管理機との作業時間比較
表2-10 UAV防除 DJI T30作業実績
